このページは教育キネシオロジーとブレインジムの新しい動きをお伝えするものです。
日本語に翻訳する際に、英語原稿にあるBrain Gym®の表記は、Brain Gym®(ブレインジム)としています。文章中にBrain Gymがあっても登録商標のマークがついていないときは、ブレインジムと訳しています。

□『EDU-K UPDATE』2012年7月号の全訳
  Brain Gym®(ブレインジム)のニュース&イベント
  ・Ask Dave コーナー
  ・Edu-Kの秘訣:
  ・The Q
  ・新しいインストラクターの紹介



□『EDU-K UPDATE』2012年10月号の全訳
  Brain Gym®(ブレインジム)のニュース&イベント
  ・遠隔教育講座シリーズ
  ・The Q:やる気を作るものは何か(パート1)
  ・今月のファカルティ


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 EDU-K UPDATE 2012年7月号
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◇ご挨拶
財団の認定インストラクターの一人、マレーシアのフィービー・ロングは、先日参加したヴィジョンサークルのクラスで詩を書く気持ちになりました。その作品はダブルドゥードゥルプレイの過程で生まれました。両方の軽快さを楽しんでください!

線は線、
ただ二つの点が結びつくのが線。
太い線、細い線に色がついて、
線は素晴らしい。
線は善意。
純粋な心が手を結び
それぞれの線は物語であると伝えるとき。
星を囲むそれぞれの線が。


◇Brain Gym®(ブレインジム)のニュース&イベント
〜2012年Brain Gym®(ブレインジム)年次会議〜
  2012年8月2〜5日
  アメリカ合衆国コロラド州フォートコリンズ
  コロラド州立大学にて

〜2013年Brain Gym®(ブレインジム)年次会議〜
  2013年6月13日〜16日
  インドネシア、バリ島、ホテル・アストン・デンパサール
  詳細については引き続き注意してください。
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思い出してください。みなさんの地域でBrain Gym®(ブレインジム)デーを開けます。財団に名簿を提出すれば、財団認定インストラクターは開催のライセンスを交付してもらえます。ブレインジムデーは小会議の役目を務めるよう考えられています。その中身は、バランス調整、ゲスト講演、ネットワークづくりなどです。ブレインジムデーの展開に興味があるなら、info@braingym.org.に連絡をください。


◇新刊紹介:「遊びと学びに着目した新しい子どもたちの本」
シェリー・ペッチは新著で、Brain Gym®(ブレインジム)の専門知識と動物への愛情を結び付けています。

アルバータ州アサバスカより:人間の身体の連隊に組み込まれたとき、動物の自然な動きには大きな利点があります。シェリー・ペッチはこのことをよく理解しています。ペッチは、動物愛好家と、遊びと学びを促す教育モデルであるBrain Gym®(ブレインジム)の教師、自分が愛するこの二つを、「大きな森の中へ:ブレインジムの旅(Into Great Forest: A Brain Gym Journey)」(AuthorHouse刊)という子ども向けの本の中で結び付けました。

本は読者を森を抜ける旅に連れていきます。森では動物たちが、クロスクロール、レイジーエイト、ネックロールを含むBrain Gym®(ブレインジム)のいくつものエクササイズを図解しています。

ディアナ・ウィンターの手による挿絵が描かれた「大きな森の中へ」は、対話型のお話の本であり、また自然ともっと大きな交流を持とうという宣言書でもあります。

「私たちの社会は、自然界とのつながりや私たちを取り巻くすべてのものとの相互関連性を、これまで以上に失っているように思えます。」とペッチは述べます。「この本は私たちに日々の世界の喧騒をしばし忘れさせ、老いにも若きにも同じように役立つ、地に足が付いた活動に再び集中する助けになります。楽しみや休養、学びのために両親と子どもたちをひとつにします。」

この本に描かれているBrain Gym®(ブレインジム)のエクササイズは、集中力や記憶力、読むこと、書くこと、聴くこと、体系化すること、身体の調整を向上させることを特徴として描かれています。楽しく面白いイラストで「Brain Gym®(ブレインジム)のエクササイズを学べて,生涯ずっとあなたの『ストレス排除ツール』の一部となるでしょう。」



著者について
シェリー・ペッチは、小学校の教員を15年、Brain Gym®(ブレインジム)のインストラクターを16年やっています。自然と動物への彼女の深い愛情と敬意は、エドモントンの北の土地で家族と猫、二匹のシベリアンハスキーと暮らす毎日の生活にはっきり表れています。

ディアナ・ウィンターは20年以上画家であり、児童書の色彩豊かな世界に入るのにわくわくしました。また、夫と二人の息子たちと暮らすアルバータ州アサバスカで作業療法士として働いています。



◇Ask Dave コーナー
ホームページの掲示板に寄せられた質問にデイブが答える「Ask Dave」コーナーです。

質問(2008年12月号からの再掲):私はオーストラリアの大学で小学校教育コースの最終学年にいます。2年生で初めて聞いたときからブレインジムに非常に関心があり、教員研究課題にこれをしようと決めました。しかし、入手可能な情報と研究を見つけるのに苦労しています・・・。私の質問のポイントは「教室で脳のゲームを使うと学生の参加を増やせるか?」です。インターネットで入手できるもしくは私に送っていただける情報はありますか?

デイブの回答:私たちのホームページ、www.braingym.org.の「LearnMore」をプルダウンしたところの「Brain Gym Studies」のページと「Archives」のページで、ブレインジムの活動に関するリサーチや、多くのことが詳しく書かれているBrain Gym®(ブレインジム)ジャーナルのバックナンバーを探せます。「Brain Gym Studies」のページの下部には、より新しい研究を含む「よくある質問」コーナーがあります。そのページのトップには、もっと前の研究プロジェクトの短い要約リストが載っている「Brain Gym Studies Packet」へのリンクがあります。シフトとカルサによって行われた研究プロジェクトは、論文審査のある専門誌「知覚能力と運動能力」で見られるので引用可能ですし、あるいはERIKにあります。看護学校1年生とのジャン・アービングの研究も引用可能です。自閉症の経験のある学生たちとのジョアン・スポールディングの研究と同様に博士論文だからです。ジョアンの論文はアーカイブにある2005年あたりのBrain Gym®(ブレインジム)ジャーナルのひとつに報告されています。


◇EDU-Kの秘訣 : (2011年5月号からの再掲)
Brain Gym®(ブレインジム)のプログラム/カリキュラムへの理解と認識を深める方法のひとつは何でしょう?

ネットワーク(人脈作り)です!定義によると、ネットワークとは、二人以上の人が一緒に集まったひとつの集団です。ネットワークはどのように作られ、育まれるのでしょう?ネットワークの利点は何でしょう?

名簿からコミュニティができます。あらゆるEDU-Kのコースで作られていて、コースの終了時には他の人たちと連絡を取り続ける機会となります。多くの学生が他の学生とつながりを持って教室で習ったことを練習するのはとても役立つと気づいています。コースの内容は、バランス調整と議論、繰り返しによって定着するのです。

現在のテクノロジーの時代では、この人脈作りは電子メールによってできます。旅をしてコースを取るとき、その仕事がまだよく知られていないようなところに帰ると孤立しているように感じるかもしれません。電子メールや携帯電話メール、フェイスブックやリンクインのようなソーシャル・ネットワークは、お互いに質問を投げかけて、「もし・・・としたらどうなるか」といったシナリオを書き、支援を提供し、お祝いを共にしたりできる機会を作り出します。

既に確立しているネットワークがあります。多くは非公式で無料ですが、法人組織で会費を取るところもあります。お住まいの地域の財団認定インストラクターにネットワークの機会について尋ねるか、ご自分で作ってください。ネットワークにより、Brain Gym®(ブレインジム)はすぐに手に入るようになり、実生活で使われるようになります。


◇The Q : 原理を体系化する   デボラ・スコット・スチュードベイカー
雑誌の見出しは「生活を組み立てよう!」と主張します。新聞広告は「あなたの家が完璧にコーディネートされたところを想像してください」と勧誘します。私のオフィスの外のチラシは単にこう書いています。「散らかっちゃった?」 体系化は大きなビジネスであり、重大事であるように思えます。ボイルスとコンタディノによると、「私たちは秩序を求める世界において役割を果たします。この秩序の中に自分の場所を見つけられないとき、体系化が足りないと言います。」今回の「The Q」では、なぜこの概念がこんなに重要なのか、そしてなぜ私たちは管理されているとき気分がよいのかについて、さっと見ていきましょう。

毎日毎分毎秒、刺激の嵐が私たちを攻めたてます。そして活動が神経系統を刺激する間、それは管理されなければなりません。ジーン・アリエス博士は次のように説明しています。「よく体系化されたあるいは統合された様式で知覚が流れるとき、脳はその知覚を、認識や行動、学習を形作るのに使うことができます。知覚の流れがでたらめなとき、生活はラッシュアワーの交通渋滞のようになります。」

動きは、このインパルスの流入を通して、脳の仕分けを助けます。自己受容体(フィードバックをもたらす筋肉の神経細胞や関節、腱、組織、皮膚)は、何に注意を向けるか、そして何を取り除けばよいかを、脳に伝えます。そしてひとつの知覚と別の知覚を識別できるとき、環境の意味を理解し始めるのです。環境における構造化は脳に安定を与えます。

Brain Gym®(ブレインジム)では、体系化は私たちをセンタリングの次元につなげます。センタリングの次元は計画と安定化に関するすべてです。体系化は頭と心を注意深く結びつけます。私たちは、どのように自分を落ち着かせて他人と関わり、効果的に意見を述べるかを学びます。そして、作業療法士のジル・メイズによると、過剰な刺激を取り除けるとき、不安と過大な負荷が軽減されて、私たちは関心を向け集中できるのです。

精神的、感情的、身体的な環境とうまく対処することが必要な世界では、動きは、達成に役立つ体系化のツールです。私はダンス教室から帰ったところです・・・あのクローゼットと取り組みに行こうと思っています!

<出典>
1 ナンシー・S・ボイルとダーリン・コンタディノ
   「The Learning Differences Sourcebook」(1997年)、353ページ
2 ジーン・アイレス、「Sensory Integration and the Child」(2000年)、5ページ
3 同書、164ページ
4  http://www.themotorstory.com/The_Motor_Story/Organizing_That_Body.html

◇新しいインストラクターのみなさん、おめでとう!
カナダ(1名) Tanya Mouland
アメリカ合衆国(2名) Graziella Chabanel,  Magali Valarezo


教育キネシオロジー財団/ブレインジム・インターナショナル
www.braingym.org
email: info@braingym.org
※記事の全容を英文でお読みになりたい方は下記へアクセスして下さい。
http://braingym.org/brochures/newsletter/July_2012.html
以 上
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 EDU-K UPDATE  2012年10月号
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◇役員からの短信
Brain Gym®(ブレインジム)のコミュニティのみなさんへ

今年は重要で有益な変化の年となりました。1月の年次理事会で、弁護士が、私たちの非営利団体を守り強化するのに必要な変化を伝えてくれました。その変化のひとつが、創始者たちの役割です。組織を強化して未来に道を開くためには、もう役員会や委員会にいることはありません。私たちは現在、組織における創始者たちの新しい役割の可能性を模索しているところです。

もうひとつの変化は、私たちが他のプログラムも含むように組織の目的を広げていること、またこの決定を反映するよう決意声明文を改訂したということです。この開発段階を通してずっと、教育キネシオロジーのカリキュラムはそのままです。フォート・コリンズの年次大会では、目前にある可能性を祝うために式典が開かれました。下記に記載されているのは先日の週刊電子メールで発表された新しい声明文です。

教育キネシオロジー財団は次のことに力を尽くします。
 1.各個人のユニークな学びのスタイルを祝います。
 2.人間の潜在能力を増大し、ストレスを減少させ、
   学び方の違いに対処するよう考案された教育・健康プログラムを作成し推進します。
 3.奉仕活動と私たちのプログラムに関する情報の普及を通して市民に情報源を提供します。
 4.その目標が私たちのと合致し、かつ/または補完的である他の組織と協力します。

理事会では、私たちが公益/非営利組織として役目を果たすにはどうするのが一番よいか調べるのにこつこつと取り組み、教育キネシオロジー財団にとって決定的な転換の瞬間という課題に一生懸命対応しています。進歩の展開状況をお伝えするので、この変革期にも引き続きご支援をお願いします。

教育キネシオロジー財団理事会:フィリス・ブックス、モイラ・デンプシー、シェリー・ディカス、ボニー・ハーシー、リディア・ナットソン、マシュー・シー


◇Brain Gym®(ブレインジム)のニュース&イベント
2013年Brain Gym®(ブレインジム)年次会議:あふれるほどのバランス
  (http://www.braingym-indonesia.org/en/second-announcement
  2013年6月13日〜16日
インドネシア、バリ島、ホテル・アストン・デンパサール
上記のリンクをクリックして2013年年次会議についてお読みください。ホームページの「Annual Conference」をスクロールすると詳細について別のページにリンクします。そこでお会いしましょう!
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思い出してください。みなさんの地域でBrain Gym®(ブレインジム)デーを開けます。財団に名簿を提出すれば、財団認定インストラクターは開催のライセンスを交付してもらえます。ブレインジムデーは小会議の役目を務めるよう考えられています。その中身は、バランス調整、ゲスト講演、ネットワークづくりなどです。ブレインジムデーの展開に興味があるなら、info@braingym.org.に連絡をください。


◇新しいプロフェッショナル・メンバーです!
アルゼンチン 2名(Viviana Pistarelli, Marcela Luisa Tareni)
カナダ    1名(Marie C. Geoffroy)
ロシア    1名(Elena Kovaleva)
スロベニア  1名(Tanja Cerne)
アメリカ合衆国 2名(Graziella Chabanel, Kelsey Fox Bennett)



◇書評:「脳を教育する(Educate Your Brain)」   リサ・マルコビッチ
キャシー・ブラウンが新著「脳を教育する」の発売を伝えるメールを出したとき、私はすぐにその本を注文しました。

キャシーの本を読み終わるやいなや、どんなに良かったかをすぐに彼女に知らせないではいられませんでした。

ポール・デニソンは、彼女の創造力と、熱心で思いやりの深い教育者の観点からブレインジムのエッセンスを伝える驚くべき能力を認めています。カーラ・ハナフォードは、この素晴らしい本を読む喜びと、キャシー・ブラウンがどのようにうまく私たちの注意を引いて自分の情熱を伝えているかを述べています。それ以上、私に何が言えるでしょう?

ブレインジムのコンサルタントおよびインストラクターとしては、それはまさしく101コースで教える教材を補強するのに必要なものであり、また単にブレインジムについてもっと知りたい人たちの参考書でもあります。

キャシーの、あたかもあなたの隣に静かに座り、ブレインジムの発見とその実に多くの活用例へと優しく案内しているかのような、読者に話しかけるやり方が私は大好きです。説明は明確で、ブレインジムで動いているときは多くのことがひっきりなしに観察されることをたくさんの参照例で実証しています。情報はいつもとてもよく整理されていて、それでも常に面白くて入手しやすいです。彼女の話や実例は感動的でしばしば息をのむほどです。



◇マリサ、ありがとう!
マリサは事務所で働くボランティア実習生として9月と10月の間働きました。今ある技能を使い新種の技能を学ぶために、いろいろな組織でボランティアをして「大学」の最初の学期を過ごしています。大学を卒業したら、動物診療所を開くつもりです。

マリサはコンピュータの操作能力を使って、売掛金勘定の仕事をし、ロイヤルティのために通貨の両替をし、ロイヤルティを受け取った領収書を手紙やメールで書き、正確かつ迅速にデータベースに登録者名簿の情報を入力しました。

たった3人のパートタイム職員がいるだけの小さな事務所では、時には仕事が遅れをとってしまう可能性があります。マリサの根気強くて頼りになる熱心な支援があったのは、喜ばしいことでした。


◇2012年の受賞者
「優れた貢献」賞
   *デボラ・スコット・スチュードベイカー(アメリカ合衆国)
    協会通信と「ブレインジム・グローバル・オブザーバー」への、この数年間の貢献に。
    デボラ、時間とエネルギー、心遣いをありがとう!

「優れた業績」賞
   *アネット・アイザート(ドイツ)
    困難な状況で子育てをしながらも、模範となるものを導き出す精神の良い例となったことに。
   *カレン(フリージア)・ピーターソン(アメリカ合衆国)
    年配者がもっとよく動いたりバランスを取ったりできる彼女のプログラムに。
    彼女の「還元」指導教育プログラムは、数多くの組織から認められている
    素晴らしい結果を生み出しています。


◇遠隔教育講座シリーズ : 易しい3単位を取得しよう!
学びの身体的スキルとブレインジムの26のエクササイズを結びつけましょう!
他の人たち、特に両親や教育者、作業療法士、理学療法士、役人、実業家等々とこの作業を分かちあう助けになる言語を習得しましょう!

インターナショナル・ファカルティで運営担当役員のシンディ・ゴールデイドは、この特別な学年末の講義シリーズを進めやすくするため、教育における何年もの専門的知識および経験を利用しています。

出席者は初期ライセンスと再取得ライセンスに寄与する1単位をもらえます。

ミッドライン・ムーブメント(正中線の動き)
2012年10月30日火曜日、午後4時〜5時(太平洋時間)
目と手の協調や目の協働、その他身体的スキルの強化におけるミッドライン・ムーブメント(正中線の動き)の重要性をどのように表現しますか?このカテゴリーの動きのいくつかが違うカテゴリーと対比するのはなぜでしょう?左や右、それに全体の脳へのアクセスに加えて、ミッドライン(正中線)について語る言葉を習得しましょう。

エナジー・エクササイズ
2012年11月20日火曜日、午後4時〜5時(太平洋時間)
学びのレンズという身体技能を通して「エナジー・エクササイズ」と「ディープニング・アティテュード」を見つめて、感情を思考に結びつけましょう。感情は学びに影響を与えるでしょうか?身体の上のツボを押さえると、空間認識や目の動きや聞くことの支えになりますか?テストを受けるときはどうでしょう?

レングスニング・アクティビティ
2012年12月11日火曜日、午後4時〜5時(太平洋時間)
レングスニング・アクティビティと思考の関係について理解を深めましょう。ストレスを感じているとき、学びのプロセスはどうなるでしょう?身体の緊張は心に影響を及ぼすでしょうか?

各講座の履修料は30ドルです。3つ全部を履修すると一括75ドルの割引価格になります!登録は各講座の直前の日曜夜で締め切るのと、席には限りがあることに注意してください。先延ばしにしないで!今日、オンライン登録(http://braingym.org/lectures)するか、事務所(800-356-2109)に電話してください。


◇The Q:やる気を作るものは何か(パート1) デボラ・スコット・スチュードベイカー
これを書くために座りながら、私は今年の8月にコロラド州フォート・コリンズで開かれ元気づけられたBrain Gym®(ブレインジム)の会議のことを考えています。長年名前を聞いてきた人々と知り合いになれて、また世界中の友人や仲間と再び連絡が取れて、どんなに嬉しかったことでしょう!充実した内容の基調講演から実験的な分科会セッションまで、すごく意欲的になって終わり、私は動機の特質についてじっくり考え始めました。

今月の「The Q」では、この魅力的なテーマを探り、この言葉の起源が私たちEDU-Kコミュニティの核心に近い概念であることを理解します。ラテン語で「movere」は動くこと、行動に移すことを意味します。何が私たちを行動へ移させるのでしょうか?プレッシャーまたは締め切り、あるいは何か報酬や賞賛を得ようという考えでしょうか?そして、気がつくとふらふらしてぼーっとしている人がいる一方、ある人たちにはあふれるほどたっぷりとした容量のやる気があるのでしょう?

私の友人のアダムは、深く尊敬するミュージシャンのために洗練されたホームページを作り維持しています。アダムの驚くほど創造的で技術的な成果は、お金を払ってもらえる(払ってもらうべき)ものでした。しかし彼は、もしそれが「仕事」になったら不愉快に感じ始めてしまうと言って、どんな報酬でも断わりました。たぶん情熱が彼をやる気にさせるのです。たぶんそれは自主性の感覚です。あるいは手ごたえという別の要素があるかもしれません。ホームページは彼に好意的な注目を集め、多くの胸躍る機会をもたらしています。

その対極にミレナがいます。生まれつき明るくて独創的なのに、高校の学問上の要求にあまりに疲れ切ってしまい、今は内的意欲がほとんどなくなってしまいました。彼女の参加を短い期間およびわずかに増やすことはできますが、彼女の無気力ぶりに先生たちは失望し、家族は疲れ果てます。

作家で職業アナリストのダニエル・ピンクは、「動機のパズル」(http://www.ted.com/talks/dan_pink_on_motivation.html)というテド・トーク(訳注)で、「〜したら〜する」という報償がどのようにしばしば創造性を破壊するか、そしてパフォーマンスの高さの秘訣は重要だからそれをするという原動力であることを、論議しています。何か重要なものが見つかったらぱっと開こうと待っているやる気の種は、ミレナの中にまだあるでしょうか?そして、世界のミレナたちが彼女たちのやる気の問題を解決するためには、身体的な運動が必要なだけなのでしょうか?

明らかに、今はまだたくさんの質問と多くはない答えがあります!だからこの事柄について議論を続けたいと思います。あなたの考えを聞かせてもらえますか?私は次のような疑問の答えに特に興味があります。
(1)外的な(外因性の)報酬は内因性動機づけの成長を妨げるか?
(2)動機は、私たちに多かれ少なかれ生まれつき備わる単なる自然の資質なのか?
(3)目標や目的の設定は動機づけに影響するか?どのように影響する/しないか?それはなぜか?

聞いてくださってありがとうございます。この会話に加わってくださるよう願っています。「The Q」にはinfo@braingym.org.からアクセスできます。いつでもご投稿をお待ちしています!

(訳注)TED(Technology Entertainment Design)とは、アメリカのカリフォルニア州モントレーで年一回講演会を主催しているグループのこと。テド・トークは、TEDによりネットを通じて行なわれている動画の無料配信プロジェクト。



◇ファカルティ特集
新しいファカルティ・メンバーの皆さんとファカルティ実習生の皆さんを歓迎しましょう。

インターナショナル・ファカルティ
  アンナ・クラナオソフスカ(ポーランド)
  ヘンリー・レマンレイ(インドネシア)
  カーメラ・ボルガー(イスラエル)

ファカルティ実習生
  リサ・マルコビッチ(カナダ)
  サラ・ダーハン(イスラエル)
  リディア・ボーズ(ドイツ)
  キャロル・アン・エリクソン(アメリカ合衆国)

私たちのファカルティへの参加にご興味があれば、info@braingym.orgにメールを送ってファカルティ出願書類を請求してください。


教育キネシオロジー財団/ブレインジム・インターナショナル
www.braingym.org
email: info@braingym.org
※記事の全容を英文でお読みになりたい方は下記へアクセスして下さい。
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  EDU-K UPDATE 2008年12月号
  創設者ポール・デニソン博士のインタビュー記事
  EDU-K UPDATE 2008年11月号
  教育キネシオロジーの創始者ポール・デニソン博士のメッセージ
  EDU-K UPDATE 2008年8月号