このページは教育キネシオロジーとブレインジムの新しい動きをお伝えするものです。
日本語に翻訳する際に、英語原稿にあるBrain Gym®の表記は、Brain Gym®(ブレインジム)としています。文章中にBrain Gymがあっても登録商標のマークがついていないときは、ブレインジムと訳しています。

□『EDU-K UPDATE』2012年4月号の全訳
  ・Brain Gym®(ブレインジム)のニュース&イベント
  ・今月のスポット:会議後のイベント&講座
  ・追悼
  ・Ask Dave コーナー
  ・EDU-Kの秘訣:ブレインジム物語より
  ・Brain Gym®(ブレインジム)物語
  ・今月のファカルティ:シンディ・ゴールデイド


---------
 EDU-K UPDATE 2012年4月号
---------
◇ご挨拶
私はこの組織においていくつかの分野で資格があるユニークな立場にいます。インターナショナル・ファカルティ・メンバーとして勤めていて、今は議長です。私は教育キネシオロジー財団を運営する側にいると共に、「あちら」では、その仕事を支援しています。

最近私は、すばらしいBrain Gym®(ブレインジム)のティーチャー・プラクティカムを開きました。共有した会話と情報の深いことといったら、驚異的でした・・・とても楽しい時間を過ごしました!このようなコースでは、教師と学習者の間の境界は例外なくあいまいになります。クラスはインストラクター/参加者の明確な区別で始まりました。しかしクラスの終りには、仲間として、別々の道を行くことになりました。何と楽しみだったことでしょう!

理事会と職員の一員として働くと、あちこちでその課題を示すことになるかもしれませんが、私はこのような機会があってとてもうれしいです。20年以上前に初めてブレインジムのクラスを取ったときには、このような自発的な関わりはとても予測できませんでした。実際、EDU-Kに関わる前は、委員会の仕事が嫌いでした。動きをまとめてバランス調整をすることが、ありがたくもどんなに効き目があるかの証明になると思います。

8月のコロラドでの会議で仲間のみなさんと「これから」仲間になるみなさんに会うのを楽しみにしています。
敬具
Brain Gym®(ブレインジム)インターナショナル議長、インターナショナル・ファカルティ
ボニー・ハーシー


◇Brain Gym®(ブレインジム)のニュース&イベント
〜2012年Brain Gym®(ブレインジム)年次会議〜
  2012年8月2〜5日
  アメリカ合衆国コロラド州フォートコリンズ
  コロラド州立大学にて
オンライン登録を受け付け中です!6月15日までに登録すると最もお得です!

〜2013年Brain Gym®(ブレインジム)年次会議〜
  インドネシア、バリ島
  詳細については引き続き注意してください。
----------------------------------------------------------------------------------
思い出してください。みなさんの地域でBrain Gym®(ブレインジム)デーを開けます。財団に名簿を提出すれば、財団認定インストラクターは開催のライセンスを交付してもらえます。ブレインジムデーは小会議の役目を務めるよう考えられています。その中身は、バランス調整、ゲスト講演、ネットワークづくりなどです。ブレインジムデーの展開に興味があるなら、info@braingym.org.に連絡をください。


◇今月のスポット:会議後の講座
以下のコースとその他(5月号でスポットライトを当てる予定)が、2012年年次会議の後に開催されます。授業と日時の具体的な情報については、会議用ホームページをご覧ください。下のリンクをクリックして講座の完全なスケジュールを見ることもできます。

ハンズ・オン:ブレインジムを教室でどう使うか(HO106)
南アフリカのマルセル(ゴールドスミス)シャーマンとイザベル・コーヘンは「ハンズ・オン」という本を展開した後、この素晴らしいコースを共同執筆しました。コースは教育における彼らの20年以上にわたる経験から描かれています。参加者は教室でのブレインジムの使い方について、またクライアントと共に使う方法について、経験に基づいた洞察を得られるでしょう。どなたでも受講できます。

バランス調整と共鳴のパワー(BPR240)
心臓と脳に関する遊びや共鳴/音、音楽を学ぶのを通して、信頼性と創造性を最大限に高めてしてください。ブレインジムと関連した動き/音のエクササイズは、全感覚や言語能力の発達、健全な情緒、生涯学習、生活全般における喜びを手助けするのに使われます。ブレインジム101を受講した学習者なら誰でも参加できます。

スイッチ・オン・ゴルフ(SOG10)
このコースの作者、パメラ・カーフィーとファカルティと一緒に、ゴルフの技術と自己統制を教育キネシオロジーのバランス調整と動きに結びつける8時間の楽しみに参加しましょう。バディー・システム(二人組のペアを作って互いに注意を払うシステム)と自己紹介の過程、ブレインジムのアクティビティとゴルフのソフト・スキル(対人的な意思疎通能力)を学びましょう。これらが統合されたゴルファーは、全く新しいゴルフ体験によって「努める」から「自然体」へと変化するのです!どなたでも受講可能です。




◇新しいインストラクターのみなさん、おめでとう!
カナダ 2名(Heather Bell, Lori-Lynn Brigden)
香港 11名(Chan Shuk Tak, Chan Tsz Wai, Chan Wai Man, Chu Ting Nor, Kam Mei Kee, Lau Kit Ming, Lau Tak Ling, Leung Yui Ting, Lu Wei Hong, Pau Hang Ching Kanas, Wun Yu Man)
マレーシア 4名(Ang Vivian Lai Sim , Goh Siew Wah, Tan Teik Chuen, Wong Daphnie Mun Kit)


◇追悼
追想:ドロシー・キャロル
   Brain Gym®(ブレインジム)インターナショナルの初代議長
私たちの組織固めに貢献してくれてありがとうございました。
淋しくなります。


◇Ask Dave コーナー
ホームページの掲示板に寄せられた質問にデイブが答える「Ask Dave」コーナーです。

質問(2008年12月号からの再掲):施設へ入っていた子ども(国際的孤児院から養子になった)のように、すごく小さい時の脳への(感情的)トラウマがあっても、これらの技法は利きますか?

デイブの回答:もちろん、あなたが述べているような事態では、すべての適切な医学的・精神的手段を進めるべきです。何かのエクササイズのプログラムと同様に、ブレインジムのプログラムを始める前に適切な医学的専門家と相談してください。私が知っているブレインジムのインストラクターには、あなたが述べているような人たちと活動して明らかな効果を見ている人もいます。これらは科学的に管理された状態でのものではないので、ブレインジムのアクティビティを加えることがこの変化に関与しているとはっきりは言いきれません。


◇EDU-Kの秘訣 : ブレインジム物語より
誰でも子どもたちと使うためにブレインジムのアクティビティの物語を作れます。財団公認のブレインジム・インストラクターのスーザン・ウィルバーは、教師、ジュリー・ロブから、以下のような話を伝えられました。一番いいところは、6歳の男の子がこれを書いたことです!どうぞ!

ピーナツ物語
ピーナツ坊やは制服を着てブレイン・ボタンをしてボタンをとめます。それからピーナツを持って、クロス・クロールをしながら野球場へ歩いて行きます。球場に着いたら、ピーナツを割ってひとつを手の中に入れてフック・アップをして、ピーナツを開けなければなりません。それから深呼吸の準備をしてからポジティブ・ポイントを触って、「精一杯がんばるぞ!」と叫びます。それからピーナツの入ったバッグを持ち上げ、振り回して(ダブル・ドゥードゥルをしながら)ピーナツを売ります。それからピーナツの光景を描き(レイジー・エイト)、野球選手がストレッチする(アーム・アクティベーション)のを見ます。それからあくびをして(エナジー・ヨーン)目を覚まします!

ダイバー物語
ダイバーは潜る準備をします。船のへりに近づいて飛びこむ位置の見当をつけます(ブレイン・ボタン)。彼らは水に飛び込み、泳ぎ始めます(クロス・クロール)。金魚を見て捕まえ、抱っこします(フック・アップ)。魚はくねくねと行ってしまい、ダイバーは深いため息をつきます(フック・アップ・パート2)。海底に何かが光っているのを見つけ、手にしようと手を伸ばします(グラビティ・グライダー)。それはただの海草でした。彼らは水上へ戻ります(さらにクロス・クロール)。


◇今月のファカルティ:シンディ・ゴールデイド
シンディは、授業経験25年の元モンテッソーリ教育者であり、2003年からはBrain Gym®(ブレインジム)インターナショナルの財団認定インストラクターで、「イン・モーション・インテリジェンス(In-Motion Intelligence)」という事業を所有しています。ミネソタ州の公認指導者養成員であり、成人教育の主任教師です。2つの大学の非常勤講師と活動的な講演者として、動きと生涯にわたる学習の間の関係を毎年何百人もの人に届けています。さらに、Brain Gym®(ブレインジム)インターナショナルの中心となるコース(ブレインジム101、オプティマル・ブレイン・オーガニゼーション、インデプス、プラクティカム)とヴィジョンサークルを教え、多くの入門トレーニングのコースを出し、他のクラスの賛助者となり、クライアントの個人的なセッションを手助けし、そして私たちの運営責任者として働いています。残りの生活は、三人の子どもたち(7歳、11歳、13歳)の母親として、また夫の会社を手伝う妻としていっぱいです。この女性は多くの肩書きを持ち、その統合のために定期的にバランスを取っています!

シンディのブレインジム物語
10年前に私は、エバーグリーン・モンテッソーリ・スクールを所有して経営していました。私の学校のある親御さんが、2時間のブレインジム入門に参加しました。私が興味を持つのではないかと、メモとインストラクターの連絡先を持ってきてくれました。それはミネソタの冬の真っただ中でした。我が家は新生児と2歳児で忙しく、睡眠はとても貴重で、モンテッソーリ・スクールには初めて入学待機者が出て、私は人生が絶え間のない熾烈な競争であるように感じました。現実から逃れるため、私はBrain Gym®(ブレインジム)101のコースに登録しました。そんな現実のあらゆる局面をそれが変えるとは、ほとんど知りませんでした!すぐに私は、学生たちや自分自身の前向きの変化に気づきました。態度、協調、組織、関係、学業、それからもっと!私はさらにコースを取り、1年のうちにライセンスを取りました。2,3年後に3番目の子どもが生まれ、私はハムライン大学でBrain Gym®(ブレインジム)101を教えてくれないかと頼まれました。じっくり見極めた後、私は学校を閉めてブレインジムにエネルギーをもっと注ぐことを選びました。ファカルティになることは目標リストにあったし、今は上級コースを教えるのにわくわくしています。この素晴らしい仕事を他の人と分かち合うのは人生のクライマックスです!専門の機会が広がるにつれて、私がホッと落ちつける場所も変わってきました。そして、たぶんもっと大切なことには、できると夢にも思わなかった方法で私に平和と幸福をもたらしてくれています。


◇Brain Gym®(ブレインジム)物語
ブレインジム物語 その1
財団認定インストラクターのパトリシア・レンドンが、賛助している教員訓練のひとつの参加者からの次のような証言を送ってくれました。

「2008年に私は、すごく乱暴で反抗的な、年齢幅8歳から15歳の少年少女12人のグループと取り組んでいました。グループ全員を同じように理解させるのを手伝ってくれる助手が一人いましたが、私たち二人の努力では足りませんでした。

15歳の少女の態度に15分間取り組んでいると、自信過剰だけど非常に知性がある12歳と機転がきいて快活だけど幼い8歳の少年が、自分たちの特別なやり方でグループの邪魔をしてきました。私はレンドン夫人が数か月前に教えてくれた技法を試してみることにしました。若者たちはPACEの手順に従いました。加えてレイジー・エイトも。つながったときにショックを体験した、あるいは指の間に何か刺激を感じたと数人の学生が述べました。

私たちがグループに入って戻ったとき、本当の検証が起きました。5分から10分もしないうちに、私はお嬢さんがピリピリして無反応な態度から暖かく穏やかな参加の態度になるのを目撃しました。12歳の少年は「知ったかぶり」から順番を待ち発言を求められるまで黙っているようになりました。8歳の少年は小刻みにクネクネ動く怪物から集中力の持続時間が少し長くなりゆったりくつろいで座っているようになりました。

私は呆然としました!ショックを受けました!我が目を信じられませんでした!休み時間の間助手と私は、各グループの始めにブレインジムのエクササイズを使ったらどうかと私に勧めてくれた指導教官に、その変化について話しました・・・。」

編集注:この続きは5月号で!

教育キネシオロジー財団/ブレインジム・インターナショナル
www.braingym.org
email: info@braingym.org


※記事の全容を英文でお読みになりたい方は下記へアクセスして下さい。
http://braingym.org/brochures/newsletter/April_2012.html
以 上

□『EDU-K UPDATE』2012年2月号の全訳
  ・Brain Gym®(ブレインジム)のニュース&イベント
  ・ショート・ストーリーを創る
  ・The Q:視覚の構造
  ・2012年年次会議:リズムとハート
  ・Brain Gym®(ブレインジム)物語

---------
 EDU-K UPDATE 2012年2月号
---------
◇ご挨拶
親愛なる学習者のみなさんとインストラクターのみなさん。

普通の人たち(私自身を含め)が経験しているようにみえるよりもしばしば、個人のあるいは職業上の移行は時として同時に起きます。多くの人は物事がいっぺんに起こっているような気分であると述べています。そんな生活はどうしようもなくまた心身を疲れさせます。

次の詩に出会って私は元気づけられるのがわかりました。それは、美しいものはしばしば変化と移行期から生まれ、それにあらがうのはためになった試しがないこと、答え/解決策はたいてい正しい時期にやってくることを気づかせてくれます。

「移行期」
ロビンズ・ネスト(Robin's Nest)のロビン・マジヴィックス

私たちを動揺させるのは移行期の谷間。
真の動きの前にそんな瞬間がもたらされ、
私たちをためらいのレベルに連れて行く。

そのような変化がまだ来ない瞬間を受け入れよう。
新しい戦いが始まる前には
これが必要な瞬間であることを理解するために。

静かに心を配っている時にこそ、移行期は現われるだろう。
沈黙に耳を傾けようと心を開いて、今や私たちは聞く準備万端。
過ぎ去った心の浮き沈み全てを知っても
友として愛情を込めてやり過ごせる。
新たな静寂のレベルを受け入れる用意ができたから。
自分自身を反映する深いレベルを。

変化を受け入れれば・・・前進するかもしれない・・・つまりは全てを受け入れて。


EDU-Kのワークをじっくり考えてみます。それは私たちをサポートするように考案された動きのツールです。前へ動ける変化や楽に移行するための安全な場所を作りだします。

人生があなたの周りで変化を続けるにつれて、あなたが安らぎと平和を見つけますように!
敬具
Brain Gym®(ブレインジム)インターナショナル事務局長  ケェリー・コーディ


◇Brain Gym®(ブレインジム)のニュース&イベント
〜2012年Brain Gym®(ブレインジム)年次会議〜
  2012年8月2〜5日
  アメリカ合衆国コロラド州フォートコリンズ
  コロラド州立大学にて
料金はホームページに出ています。オンライン登録はもうすぐ可能となります。
----------------------------------------------------------------------------------
思い出してください。みなさんの地域でBrain Gym®(ブレインジム)デーを開けます。財団に名簿を提出すれば、財団認定インストラクターは開催のライセンスを交付してもらえます。ブレインジムデーは小会議の役目を務めるよう考えられています。その中身は、バランス調整、ゲスト講演、ネットワークづくりなどです。ブレインジムデーの展開に興味があるなら、info@braingym.org.に連絡をください。


◇ショート・ストーリーを創る
クリスタ・ダイアモンドとキャンダス・モラノは次のようなショート・ストーリーを作り、小さな子どもたちとブレインジムのアクティビティをするときにヒントとして使っています。楽しんでみましょう!

「フクロウの冒険」:フォーカスの次元
昔々あるところに、賢いフクロウがいました(アウル)。フクロウは毎晩、鼠を採りに出かけます。フクロウは確かにネズミが好きでした。サッと舞い降りて通り過ぎる間に、ついには6匹も捕まえたものでした(グラビティ・グライダー)。ある夜、いつものとおりに飛んでいて、星まで飛んで行ったらどんなだろうと考えました。長い旅だとわかり、長旅ができるよう翼を鍛える必要がありました(アーム・アクティベーション)。翼がしっかり強くなったらすぐ、星々とその向こうの世界を探検しに、フクロウは飛び立ちました。

「火星人、マーティ」:センタリングの次元
火星人マーティは、宇宙船に乗って飛びまわっていました。彼は上や下をきょろきょろ眺めながら橋のところにいましたが(スペース・ボタン)、着陸することに決めました。着陸装置の準備をしようと足元の世界を見下ろしました(アース・ボタン)。これはかなりの仕事でした。マーティは宇宙船で巡航する長い一日で疲れてしまいました(エナジー・ヨーン)。彼は淋しくなり、家が恋しくなりましたが、何をするべきかはわかっていました(フック・アップ)。少しの間フック・アップをしただけで、楽しい気分になり、新しくできた友達にわくわくしたのはご存知のとおりです。

「脳みそブレイニー」:ラテラリティの次元
ブレイニーは頭が混乱して目を覚ましました。すっきりするために、散歩に行こうと決めました(クロス・クロール)。しばらく公園をぶらぶらしていると、友達のアライグマに会いました(目の周りでレイジー・エイト)。公園のあちこちを眺めていて(レイジー・エイト)、鳥や他の生き物たち全部に気がつきました。彼女は一瞬立ち止まって、リラックスし、それらを全部取りこみました(ベリー・ブリージング)。するとブレイニーは穏やかな気分になり、家までずっとスキップで帰りました(クロス・クロール)。

お話休憩を使うとき
フクロウ:クラスにフォーカスの必要があるとき。子どもたちが不注意で感情をむきだしにし、じっと座っていられなくなったとき。または移行期のあと。

火星人:クラスにセンタリングの必要があるとき。子どもたちが言い争いをして過剰反応をし、芝居がかっているとき。またはトラウマや恐ろしい状況のあと。

ブレイニー:クラスが混乱しているとき。または新しい概念を導入しようとするとき。クラスやあなたに円滑なコミュニケーションが困難なとき。



◇新しいプロフェッショナル・メンバーのみなさん、おめでとう!
カナダ 1名(Cindy Boiteau)
ペルー 2名>(Jose Fernando Leyva Cueva, Nicolas Valle Palomino)
スロベニア 5名(Milica Bucar, Marko Kalan, Karla Mithans Lamprecht, Dusanka Mursec, Urska Razingar)
ウルグアイ 1名(Ivonne Sol Hodara Hozan)
アメリカ合衆国 5名(Robert Bell, Phyllis Ericksen, Joshua Lazaroff, Christina Garay Lohry, Janet Spence)


◇The Q :視覚の構造  デボラ・スコット・スチュードベイカー
視覚とは何でしょう?そして視覚があるとは何を意味するのでしょう?EDU-Kの世界に来る前は、私は視覚(vision)と視力(sight)は交換可能な用語だと思いこんでいました。今月「The Q」では、私たちがどのように何を見るかという魅力的なテーマの短い旅に出ます。

視覚認知の専門家、フランク・ベルガウ博士はこう言います。「私たちが見るものは、目によって感じられ、脳によって処理され、空間に投影されています。」*1

ハーバード大教授のジョン・レイティは、そのステップを分化します。「私たちの目は、外界のスナップ写真を取って、そのイメージを、光の色と方向に従って分別された何百万ビットもの細かい情報に切り刻みます。全て脳の助けなしで。」*2

Brain Gym®(ブレインジム)のインストラクターで視覚訓練士のデニス・ホーンビークによると、「脳は、視覚上の刺激を解釈して、運動システムを経てそれにどう応じるかを決めます。視覚は、その人全体の動きに影響を与え、またその影響を受けます。」*3

ゲイルとポール・デニソンは以下について説明します。「私たちの視覚、見たものを解釈する能力は、結局のところ、私たちがどう考え、動き、経験を取り出すかに左右されます。それは、目に見えるものから意味と理解を得る能力です。」*4

知ってのとおり、ある特定の処理の類似性について、個々人の脳は独特です。スペインの作家で哲学者のミゲル・デ・ウナムーノの言葉によると、「あなたの隣人の視覚は、あなた自身の視覚があなたにとって真実であるのと同じくらい彼にとっては真実です。」そして、精神科医で作家のロバート・キャロルも同意見のようです。彼の書くためのワークショップでのエクササイズには、深い観察を伴うものがあります。彼は学習者に言っています。「あなたが見るものは、あなたに何が起きているかに左右されます。」*5

英語では、「ヴィジョン(vision)」という言葉にはいくつか更なる意味合いがあります。「ヴィジョン・ステイトメント(vision statement):構想記述書」は、会社の成長と運営のために保持する概念です。「ビジョナリー(visionary):空想家」は、しばしば彼や彼女の時代よりずっと先の、偉大な予見性と想像力を持つ人です。作家、ジョナサン・スウィフトのこういった考えのように。「視覚とは、他人には見えないものを見る技術です。」

視覚への小さな旅に参加してくださってありがとうございました!あなたの考えと関連についてお聞きしたいといつも思っています。info@braingym.org を通して「The Q」に連絡してください。

<出典>
*1 http://www.balametrics.com/theory.htm
*2 ジョン・レイティ「A User's Guide to the Brain」(100〜102ページ)
*3 デニス・C.ホーンビーク「The SuperConfitelligent Child 」(105ページ)
*4 デニス&ポール・デンソン、「ヴィジョン・サークル」マニュアル(歓迎ページ及び54ページ)
*5 ロバート・キャロル医師「Personal Communication」


◇2012年年次会議:リズムとハート
今年の会議のテーマは、素晴らしいと言えるくらいまとまっています!毎日、次のような特別講演があります。

* Bal-A-Vis-Xの創設者、ビル・ヒューバートが、リズム感の欠如が学習にどう影響するかを示します。

*「音速での治療(Healing at the Speed of Sound))共同著者のアレックス・ドマンが社会に及ぼす騒音の影響について、また音がどのように健康の柱のひとつとなっているかを考察します。

*ニー・アーマーは、コミュニティを構築し、個人の成長を促すのを助長するために、歌やリズム・ゲーム、物語り、ダンスを使います。

*チャールズ・クレブスは、「今は両側−全脳思考の基礎(Both Sides Now −The Basis of Whole Brain Thinking)」という脳梁についての論文を発表する予定です!

これらの驚くべき講演者に加えて、インドネシアの鍼師や、発達キネシオロジー(Developmental Kinesiology)の創設者、芸術家、演劇の専門家を含めて、イタリア、スペイン、日本など世界中からワークショップの主催者が来ます。加えて、視覚(アーレンメソッドIrlen Method)、聴覚(iLS)、書くこと、ビジネス、年配者との共同作業についての各専門家を呼んでいます。カーラ・ハナフォードは言うまでもなく夫のアーティも、土曜の夜のパーティーでは何かをします。どんな人にも必ず何かがあります!

ネット登録が間もなくできます。お会いするのを楽しみにしています!


◇Brain Gym®(ブレインジム)物語
リー・ディリーが自分のインストラクター、シェール・スミスについて語ります。

私は子どもと毎朝毎朝PACEをやっています。私たちはそれをゲームにして、彼と一緒に文字通り2分間、おざなりにやります。私は先生に何か変化に気付いたか教えてほしいと頼みました。1週間後先生は、彼の集中力、特に書くこと、記す勉強での変化に気付いたとメモをくれました。昨日は、変化が信じられないこと、またうちの子がどれくらいスイッチがオンになった状態だったか・・・参加し、集中し、他の人の目を見ていたかということを、留守番電話にメッセージで残してくれました。先生はすっかり感動していました。驚きじゃなければ何でしょう?!

私の考えでは、カギは一貫性です。生理学的経験から私はそれがどう働くかが「わかる」のを感じます。まるで筋肉を鍛えるようです。強くする必要があるのです。それは定期的に行われなければなりませんが休養は大切です。戦い(ファイト)と飛行(フライト)から休息(レスト)と消化(ダイジェスト)へ。

昨年私は、まさにこのことについてセミナーを開きました。多くの物語を聞いてこられたでしょうが、今私がどんな任務についているかについてはわからないに違いありません!!私はライセンスを得なければなりません。早いほどいいでしょう。ブレインジムを含めて私たちが学べるように学校を創設してくださってありがとうございます。フェイスブックにうちの子の変化について書いていますが、メールが殺到しています。ほとんど夜も眠れません!これが主流になったら、この子どもたちはさらに驚くほど素晴らしくなるでしょう。

教育キネシオロジー財団/ブレインジム・インターナショナル
www.braingym.org
email: info@braingym.org


※記事の全容を英文でお読みになりたい方は下記へアクセスして下さい。
http://braingym.org/brochures/newsletter/February_2012.html
以 上


□『EDU-K UPDATE』2011年11月号の全訳
  ・Brain Gym®(ブレインジム)のニュース&イベント
  ・チームメンバー紹介:財務担当役員、ジュリー・ニューエンドープ
  ・EDU-Kの秘訣:あなたは伝え、私たちは聴く
  ・今月のスポット:教育関係者のためのBrain Gym®(ブレインジム)(110E)
  ・お知らせ
  ・Ask Dave コーナー

---------
 EDU-K UPDATE 2011年11月号
---------
◇ご挨拶
親愛なる学習者のみなさんとプロフェッショナル・メンバーのみなさん。

今は多くの人にとって一年で忙しい時期です。あちこちに喧騒と雑踏があります。多くの人に、一年分よりたくさんの出席すべきパーティーや特別なイベントがあります。ごく普通の食料品店を走り抜けるのに2倍の時間がかかることがあります。列が長くなっています。通行のパターンは予測できません。普段より感覚上の刺激が多くなっています。光、音楽、電話の呼び出し音など・・・リストはどんどん続きます。感情が非常に高ぶるかもしれません。その結果しばしば、ストレスによって意志が急速に薄れてしまうことがあります。

立ち止って呼吸をするのを忘れずにいましょう。

あなたに呼びかけるブレインジムもしくは他の動きのアクティビティはありますか?

ほんのちょっとだけ、ご自分に贈り物を与えていただけますか?
暫しでいいから、自分という贈り物をご自分に与えてもらえますか?

祭日を祝うか否かにかかわらず、ほとんどの人は1年のこの時期の影響を感じることでしょう。きっと私たちはストレスにあふれているときでも、共時的なスペースからどのように参加し、安定し、交流するか、他の人のお手本になれます!

安らかに

Brain Gym®(ブレインジム)インターナショナル事務局長  ケェリー・コーディ


◇Brain Gym®(ブレインジム)のニュース&イベント
〜2012年Brain Gym®(ブレインジム)年次会議〜
  2012年8月2〜5日
  アメリカ合衆国コロラド州フォートコリンズ
  コロラド州立大学にて

会議用ホームページを準備中です。現在、大学の2012年の料金が決まるのを待っているところです。それがわかればオンラインでの登録ページができます。新しい情報があるかどうか定期的にホームページを見てください。
----------------------------------------------------------------------------------
思い出してください。みなさんの地域でBrain Gym®(ブレインジム)デーを開けます。財団に名簿を提出すれば、財団認定インストラクターは開催のライセンスを交付してもらえます。ブレインジムデーは小会議の役目を務めるよう考えられています。その中身は、バランス調整、ゲスト講演、ネットワークづくりなどです。ブレインジムデーの展開に興味があるなら、info@braingym.org.に連絡をください。


◇お知らせ:経験談&証言
ブレインジムのエクササイズがあなたやあなたの大切な人や顧客にどのように働いているか、ぜひお聞きしたいです。あなたの経験談をinfo@braingym.orgにお送りください。


◇Ask Dave コーナー
ホームページの掲示板に寄せられた質問にデイブが答える「Ask Dave」コーナーです。

質問(2008年12月号からの再掲):私は小学校の音楽教師です。ブレインジムのプログラムに興味があり、動きがそもそも音楽的なのではないかと思っています。私が学生たちに提供するものにもしっくりするでしょうか?

デイブの回答:専門家向けの刊行物にではありませんが、ドナ・シューウェルは、Brain Gym®(ブレインジム)のアクティビティを活用する学生が音程を合わせる能力を向上させることについて、ピッチ・メーターを使った小さな研究を残しています。授業でBrain Gym®(ブレインジム)のアクティビティを使う音楽教師は、音程とリズムを合わせる能力と同時に、学生たちの注意力と参加度が向上すると報告しています。エクササイズが音楽的かどうか私にはわかりませんが、リズミカルな運動になじむものもあるようです。エクササイズの中には、単語や楽譜を読んでついていく視覚的技能の向上を助けるものがあるし、口を使う口頭表現の助けになるものもあります。
授業にエクササイズを組み込む主なやり方は、学生たちが学習体勢になる助けになるよう、授業の始めにいくつかエクササイズを使うことです。授業にエクササイズをいくつか組み込むのは、学習を順調に進めたり、あなたが教えているときに取り組んでいる特定の技術の向上にも役に立ちます。


◇EDU-Kの秘訣:カナダ/米国のライセンス最新情報
あなたは伝え、私たちは聴く!

2007年、自分たちの活動分野でのプロ意識を向上させようという取り組みの結果、カナダと米国でのライセンスの認可要件が増えました。それ以来、学習者とインストラクターから感想を聞いています。概してその意図は広く受け止められています。しかしながら多くの場合、各レベルの適切な量の選択履修単位を取るのに苦労しています。

そこで先日新しい提案が承認されました。それは2007年の変革の狙いを取りこみつつも、学習者たちにとっては融通性があります。以下はその概要です。私たちのホームページでも最新のカリキュラム要件を見られます。

Brain Gym®(ブレインジム)では、各レベルで選択科目を取るのを強く推奨していますが、強制ではありません。選択科目をとにかく96単位、取らねばなりません。

同様に事例研究では、15単位のうち4単位をBG101から、3単位をID301から取らねばなりませんが、残り8単位は今は選択できます。各レベルから5単位ずつという縛りは解除されました。

財団公認インストラクターから受ける残りは、6単位から3単位に変わりました。学習者の目標は、いろいろなインストラクターを訪問して、どのように専門的なコンサルティング・スペースを作り出しているかに目を止めつつ、個人の目標を達成することです。

学習者たちは「コースを捜す」のページを定期的に訪れて、世界中で何が出されているかを見るように勧められます。そして、思い出してください、インストラクターが自分の地域に教えに来るのを後援するのは、免許取得に必要なコースに参加するのを資金的に実行可能にする方法であることを。

これによって、クオリティの基準を保ちつつも、学習者たちやインストラクター、スタッフのメンバーの一連の過程が楽になるものと信じています。


◇ スタッフ紹介:財務担当役員、ジュリー・ニューエンドープ
財務担当役員のジュリー・ニューエンドープは、40年間にわたり妻であり、二人の成人した素晴らしい子どもの母親であり、一人の可愛い孫息子の祖母です。その選び抜かれた職業人生には、34年間の自分の会計業務の所有と、ずらりと列をなすほどのヒーリング技法のトレーニングが含まれています。ジュリーはリ・エバリュエーション・コ・カウンセリング・アンド・アティチュード・リコンストラクション(Re-Evaluation Co-Counseling and Attitude Reconstruction)の代表であり、まとめ役であり、紛争解決教育の専門家であり、パン・ハーモニック・ヒーリング(Pan Harmonic Healing)の施術者でもあります。また、Brain Gym®(ブレインジム)の元事務局長(2000〜2002年)であり、この18年間は財団認定インストラクターでもあります。


◇ジュリーのBrain Gym®(ブレインジム)物語
私の息子は読むのに困難がありましたが、ギフテッド教育GATE(Gifted and Talented Education)の学生でもありました。彼の学習を容易にする方法を探しているとき、私は教育キネシオロジー(EDU-K)を発見しました。最初のバランス調整で大きな差が生まれ、息子が興奮したので、私は彼と二回目のバランス調整に出かけました。見守っているとき、これこそが私の仕事だと実感しました。既に知ってはいるけれどトレーニングする必要があるもののように感じました。私は6週間で基本的なトレーニングを終え、3カ月の内にはバランス調整を定期的に手助けをしていました。私の新たな生涯が始まりました。

家族の誰かが苦戦しているとき、私たちは単純にバランス調整をします。息子にとって学校と学習はずっと楽になり、ついには修士号まで取得しました。今は保険代理店として成功し、夫であり、父親でもあります。娘もまた、EDU-Kから大きな恩恵を得ています。修士号を取得して今は開発経済学者です。二人とも、EDU-Kの価値をよく理解しているので、多くの人を私に紹介します。何年もの間、私たち家族が利用できるこんな驚くべきツールを持つのは素晴らしいことです。

2000年に、私は財団の役員に加わるかどうか考えていました。気がつくと、私は財団の財政を健全にするために一生懸命に働く事務局長でした。目標を達して、2年後に辞任しました。

現在では、私の主要な仕事はEDU-Kの実践です。個人のクライアントを見てブレインジムのワークショップとコースを教えます。みなさんと一緒に動き、彼らの生活が変わっていくのを見るのは楽しくておもしろいです。4年前、私は財務担当役員として再びBrain Gym®(ブレインジム)インターナショナルにかかわるようになりました。財団内に起こっている変革すべてを観察して楽しんでいます。

この仕事が大好きです。人々や組織が求めている変化をもたらすのに役立つとわかっているからです。

教育キネシオロジー財団/ブレインジム・インターナショナル
www.braingym.org
email: info@braingym.org


※記事の全容を英文でお読みになりたい方は下記へアクセスして下さい。
http://braingym.org/brochures/newsletter/November_2011.html
以 上

◆バックナンバー
  EDU-K UPDATE 2011年9月号
  EDU-K UPDATE 2011年7月号
  EDU-K UPDATE 2011年3月号・2011年5月号
  EDU-K UPDATE 2010年12月号・2011年1月号
  EDU-K UPDATE 2010年9月号
  EDU-K UPDATE 2010年7月号
  EDU-K UPDATE 2010年5月号
  EDU-K UPDATE 2010年3月号
  EDU-K UPDATE 2010年1月号
  EDU-K UPDATE 2009年11月号
  EDU-K UPDATE 2009年9月号
  EDU-K UPDATE 2009年7月号
  EDU-K UPDATE 2009年4・5月号
  EDU-K UPDATE 2009年2・3月号
  EDU-K UPDATE 2009年1月号
  EDU-K UPDATE 2008年12月号
  創設者ポール・デニソン博士のインタビュー記事
  EDU-K UPDATE 2008年11月号
  教育キネシオロジーの創始者ポール・デニソン博士のメッセージ
  EDU-K UPDATE 2008年8月号