このページは教育キネシオロジーとブレインジムの新しい動きをお伝えするものです。
日本語に翻訳する際に、英語原稿にあるBrain Gym(R)の表記は、Brain Gym(R)(ブレインジム)としています。文章中にBrain Gymがあっても登録商標のマークがついていないときは、ブレインジムと訳しています。

□『EDU-K UPDATE』11月号の全訳
  ・「Brain Gym®(ブレインジム)」のニュース&イベント
  ・今月のスポット:EDU−K インデプス(301EID)
 
 ・Ask Dave コーナー
  ・Edu-Kの秘訣:動いている正中線を超える(デボラ・スコット・スチュードベイカー)
  ・Brain Gym®(ブレインジム)物語

□『EDU-K UPDATE』1月号の全訳-------→ こちらからご覧いただけます。
  ・「Brain Gym®(ブレインジム)」のニュース&イベント
  ・今月のスポット:オプティマル・ブレイン・オーガニゼイション(201OBO)
 
 ・Ask Dave コーナー
  ・Edu-Kの秘訣:脳の使用手引書(医学博士ジョン・J・レイティ)
  ・Brain Gym®(ブレインジム)物語


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 EDU-K UPDATE 2010年11月号
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◇ご挨拶:Brain Gym®(ブレインジム)のエクササイズがもっと使いやすかったら・・・?
Brain Gym®(ブレインジム)のエクササイズがもっと使いやすかったら何が起きるでしょう?もっと頻繁にコースが開催され、学校その他の団体でブレインジム奨学金に申し込みができ、私たちの組織が困った人の役に立つ多くの公益事業に関わったとしたらどうなるでしょうか?

ブレインジムのコースに通って意図した動きの恩恵を体験したからこそ、あなたはこのニュースレターを読んでいるのでしょう。あなたは、人生に変革を引き起こす上でブレインジムのエクササイズやバランス調整がどれほど効果的かつシンプルであるかを知っています。多くの方が自分のサクセス・ストーリーを伝えようと書いてくださいました。私たちのプログラムと体験の共有を通した成長へのご支援に深く感謝します。

さて、Brain Gym®(ブレインジム)インターナショナルが次のような領域で活動を広げるのを助けることにより、他の人の人生を変えることができます。

・試験的なプロジェクトに出資し、世界に広がるもっと大規模な共同体の支援活動の先頭を行く。
・個人向及び組織向の奨学金制度を開発する。
・私たちの組織が提供できる利益への理解を確かにするため、しっかりしたコミュニケーション戦略を立てる。

上記すべて、さらにもっと多くのことも、すべて達成できます。ただし、それぞれに資金が必要です。私たちは自分たち財源の良き管財人ではありますが、この2年はストレスの多い経済につかまってしまいました。意図的な動きの価値を広めるためにも、あなたの資金援助が必要です。

慈善運動を考えるなら、今回はBrain Gym®(ブレインジム)インターナショナルを考えてください。あなたにとって手頃ならどんな額の寄付でも助かります。5ドルか50ドルか500ドルかは関係ありません。全部合計するんですから!毎月の寄付も手配できます。今すぐ寄付するなら、

・英文ホームページの「寄付(donate)」のボタンをクリックする。
・1-800-356-2109へ電話して、1回払いもしくは毎回払いをする。
・Brain Gym®(ブレインジム)インターナショナルへ小切手・現金を郵送する。

全ての年齢層の人が最上の生活と学習の喜びを取り戻せるよう力づけるために、世界の人々を一人ずつ動かして行きましょう。

感謝の念をこめて
事務局長  ケェリー・コーディ
理事  シンディ・ゴールデイド


◇「ブレインジム」のニュース&イベント
Brain Gym®(ブレインジム)年次会議
  2011年の会議はIKCと共同で開催されます。
  ハンガリー ケチケメート
  2011年8月25日〜28日
  テーマ:同一性
  連絡先:Zsuzsanna Koves

お知らせ
◆ブレインジムのイベント: 「ブレインジムのイベント」のページには今後のイベントの情報が載っており、定期的に更新されています。
◆出版:「Brain Gym®(ブレインジム)グローバル・オブザーバー」は2月上旬に発行の予定です。


◇今月のスポット:EDU−K インデプス(301EID)
各自が学びのプロセスをどのようにサポートあるいはブロックできるかにフォーカスをあてた、7次元の身体の動きの実地体験。参加者は、全能学習の原則を自分のプロセスに永久的に統合することを学びます。Brain Gym®(ブレインジム)101のコースを取った人が対象です。

最近のEDU−Kインデプスコースの受講者、ニコル・クーチャーは、講師を務めたインターナショナル・ファカルティのドン・ウェツェルに礼状を送ってきました。彼女はそのコースから「インテグレイテッド・ムーブメント」、「ゴール・ホイール」、「アファーメーション」を抜き出して書いています。以下はその抜粋です。

「分かちあいの素晴らしい週末をありがとうございました(無条件の愛)。私たちは皆、自分の「小舟」に乗って(繋がり)到着しました。私たちはクッションボールで遊びました(解放)。みんな順番にやりました。調和が訪れ、私たち各自の「太陽系」に組み込まれました。私たちは自分たちの個人的変革を喜びました。私たちは最も強烈な目標を選んだのです。目標のひとつひとつが、私たちの内省へと働きかけました。たとえそれが他人の目標だったとしてもです。私たちは人生における新たな内面的な方向を見つけました。私たちの自尊心は知恵を獲得しました。私たちは満足しています。融合に利用できるスペースがたくさんあります。「アシカ」は私たちが自分の穏やかな精神を受容できるよう導いてくれます。」

筆者の注:個人的に航海の冒険に出かけるなら、こちらをクリックしてページをご覧ください。


◇統合された状態:
ハイ・ギアとロー・ギアの統合の喜び イヴォンヌ・ベンネル(オーストラリア)
2010年の協議集会で、ポール・デニソンは出席者に、生活の中で統合されたギアの状態の流れを体験するときに起きる喜びを思い出させました。

初めてEDU−Kを学んだとき、私は自分の頂点が「わかった」状態に達したと思いました。もちろん今は、「ちょっと違う」ってわかっています。

「わかった」は旅の終わりでは全くありません。そこにはとどまっていられません。どんな新しい学びを体験できるでしょうか?目新しさや世界を探検する余地があるでしょうか?どうすれば新しい可能性を展開し、作りだすことができるでしょうか?

新しい「Brain Gym®(ブレインジム)手引書」では、統合された状態は「わかってきた」と「わかった」の間の流れの連続体として象徴的に表わされています。最も重要なことは、この同時に起きる体験は表裏一体だということです。

「わかった」は、自分が何を知っているかを知っていて、全てをもう一度やる心づもりを持てる、私の資源と安全の場所です。ポール・デニソンは、子どものような驚きや新しいことへの喜びについて話し、何度も何度もやりなさいと言います。それは新しい体験、新しいことの学びと探求へ「わかってき」始める、前進なのです。そのサイクルは、過去の理解の上に経験を繰り返し重ね続けます。そして新しい秩序、構造、新しい地図、小道、より多くの学びや成長を生み出します。

ハイ・ギアとロー・ギアが統合された状態、新しい技能を学んで突然全ての可能性が見える「へえ!」の瞬間を楽しんでください。一片の新しい情報を受け入れ、変換し、使用する、何億もの方法を考えてください。情報や技能を自分自身のものにしてください!習熟の喜びを体験してください。そして何か新しいことへ準備してください。

出典:©Brain Gym Australia, BGA Spring E-news 2010


◇ Ask Dave コーナー
ホームページの掲示板に寄せられた質問にデイブが答える「Ask Dave」コーナーです。

質問/コメント:私は他の人の役に立つなら分かち合いたいと思うものを発見しました。一番易しく感じたので、いつも「Xを思い浮かべる」エクササイズを最後にやっています。最近は、それがフォーカスと注意の範囲の改善の指標としても働くことに気づきました。始めの数日間、脳はXの図柄を描けますが、動き回ってしまいます(Xを作る二本の線が水平になり、ほんの一瞬縦の線に変わって、ぐるっと回転してXに戻ります)。

ブレインジムのエクササイズを続けていて(まだXのエクササイズを最後にやっています)、イメージしているXの字を完璧に静止して保つのに十分なフォーカスと注意の範囲が今はあるとわかりました。

デイブの回答:伝えてくださってありがとう。この伝言板を読む多くの人はBrain Gym®(ブレインジム)のエクササイズの実習経験がなくて、あなたの投稿が助けになるでしょう。あなたがブレインジムの基本的な26のエクササイズのいくつかで有益な経験をされたようなのは喜ばしいことです。

「Xを思い浮かべる」あるいは「Xを見つめる」は、バランス調整と呼ばれる一連の教育過程のいくつかと、デニソン氏が開発した脳の再パターン化で、事前の確認と事後の確認として使われています。学びの過程の前に行われる事前の確認は、そのときのテーマや技能、課題に関して既に学んだことを提示する助けになります。そうすることによって、参加者やクライアントが、既に学んだことや改善の余地がある領域の経験に新しい学びを加えられるのです。ブレインジムの活動では、これは神経的なパターンとその発達を含んでいます。事前チェックは、学びのプロセス(エクササイズやリパタニングス、または他のブレインジムの動き)がより効果的になるようにして、変わってほしい領域に狙いを定めるのを助けます。事後のチェックは、新しい学びが定着するのを助けます。

Xを見る事前チェックをすることについて、何人かの学生から「線の先端は見えますが交差している中心は見えません。」とか「線は移行していてじっとしようとしません。」といった反応があります。学びのプロセスがうまく完了したとき、つまりバランス調整や再パターン化の学びのメニューとして選ばれたエクササイズが完了したときには、参加者やクライアントは普通にXを見る体験ができたと報告しているのです。


◇ EDU−Kの秘訣  デボラ・スコット・スチュードベイカー
動いている正中線を超える
一年のうちこの休みのシーズンには、私たちの多くが家族や友人と共に新年を祝うために旅行に出ることでしょう。「Brain Gym®(ブレインジム)手引書」96ページで「クルマやバス、飛行機に乗ること:動いている正中線を超える」について、ポールとゲイル・デニソン夫妻が何を言わなければならないかを思い起こす、絶好の機会です。

「移動中の車両の乗客にとって、内耳の前庭器官は、左から右へ、あるいは後ろから前へ、横から横へと調整することによってバランスを保つ助けになります。またそのような速い運動は、奥行き感覚と焦点距離に悪影響を及ぼす可能性もあります。次のエクササイズは、乗り換えのときなどに平衡感覚と視覚能力を回復するのを助けます。

  エレファント
  バランス・ボタン
  レイジー・エイト
  ポジティブ・ポイント
  フック・アップ 」

この本を取り上げるときはいつも何か新しいものを見出します。あるいは、前に読んだどこかをあたかも旧友のように再訪します!「手引書」の見どころから2010年をしめくくるとき、このような豊かで永遠の、使う側に優しい情報源を提供してくださったことに、ポールとゲイルに感謝を申し上げます。

2011年には、「秘訣」は短い作品に焦点を合わせるのに戻るでしょう。この定期的なコラムにみなさんの投稿をお待ちしています。それまで、ごきげんよう!

2010年が終わり、2011年の準備が始まります。新しい始まりにあたり、みなさんそれぞれに平和と喜びと裕福がありますように。


◇ブレインジム物語
「ブレインジムでの経験から、自分がものすごい変化に向かう途上にいると感じています。」
時としてブレインジムのコースの参加者は、すぐには大きな変化に気がつきません。財団認定インストラクター、ミッシェル・ナジボーの生徒、シルビアは、次のように報告しています。時間の統合と気づきの重要性を思い出させる素晴らしいものです。両方ともお祝いの過程の大切な部分です。さあどうぞ!

「うわー!

二日間にわたる講座でまだ気分が高揚していたにもかかわらず、家までの運転は落ち着かなかったので、終って教室を出て良かったのです。右肩を怪我した事故を体験し終えたような気分がしました。痛みは生々しく鋭いものでしたが、しかし今や、以前には持てなかった、近づいていける感覚が持てたのです。10年間、右肩の下/中のかさぶたと思えるものと折り合いをつけようとしてきました。自分のベッドで眠ってしっかり休めて、嬉しかったです。翌朝私はあまり痛みを感じませんでした・・・実際のところ、以前と同じようには。ものすごく疲れていたので、18時間も眠ってしまいました。

それ以来、私は次のことに気づき始めました。

・左手が届くようになりました。
・身体の中心部分がしっかり私を支えている感覚が強まって、まっすぐ座れるようになりました。
・今は、左目を通した視覚情報を前より感じます。右目でも見ようとしないと、いつも情報が完全につかめていない「盲点」があるように感じてきました。私の視覚は著しく改善していています。
・右の大腿四頭筋の前面にある神経の端としか表現できないものへの意識(以前のケガによる問題領域への意識も)が増えているのを感じます。以前は、右足はずっしりと重かったのです。時には、代わりに左側をかなぐり捨てたとしても、右脚をたくさんコントロールできるようには感じませんでした。
・腰(子どもの頃からの問題領域/傷のあるところ)の緊張が少なくなっています。ヨガをやるとき、これまで苦しんできたスポットに入るポーズをとりやすいようだとわかりました。
・今朝私は、子猫を連れて外に出て、午前6時のヨガを楽しみました。今まで決してできなかったやりかたで右の腰を動かせました。更にストレッチもやって、長い間封鎖されているように感じていた身体の部分を感じました。
家でのエクササイズを体験するにつれて、もっと多くのことが表に出て来ると確信しています。

支えてくださりありがとうございました。ブレインジムでの経験から、自分がものすごい変化に向かう途上にいると感じています。」

◇お知らせ
事務所は冬期休暇のため12月24日から1月3日まで閉まります。

※記事の全容を英文でお読みになりたい方は下記へアクセスして下さい。
http://braingym.org/brochures/newsletter/November_2010.html
以 上

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 EDU-K UPDATE 2011年1月号
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◇ご挨拶
私は雪の多いマサチューセッツの家に帰る支度を終えて、ここカリフォルニア州ベントゥーラのぬくもりと陽だまりの中に座っています。事務局議長のバトンをフィリス・ブックスに手渡し、理事や事務局との素晴らしく実り多い三日間のミーティングが終ったところです。

事務局議長としての2年間に、私たちは非営利組織としてとんとん拍子に成長しました。昨年は、ダグ・グリーンとデナ・ジェンソンに、非営利組織運営のコンサルタントとしての専門的助言をもらい、理事のトレーニングに力を貸してもらいました。二人は非営利組織の運営に関して多くの種を植えてくれて、その年にはたくさんの芽が出ました!

私たちの理事会と委員会の仕事はものすごく効率的になりました。更新された新しい方針と手続きが利用できるようになったので、私たちの共同作業の成果をご覧になるでしょう。

理事から降りたメンバーに、深い感謝を表します。Brain Gym®(ブレインジム)インターナショナルへの彼らの献身と貢献に、心から感謝したいと思います。彼らとは、パム・ホイットマン、サッド・トラハン、シャロン・プラスケット、キャロリン・ナイランドです。

そして、フィリス・ブックスとシェリー・ディカスの二人の新任理事を心より歓迎します。

理事会と運営部が私の理事会議長としての2年に捧げてくださった時間とサポート、仕事への愛に、個人的に感謝します。現在の理事会と2011年の事務局のメンバーは次のとおりです。

・フィリス・ブックス(理事会議長)
・モイラ・デンプシー
・ポール・E・デニソン(長官)
・シェリー・ディカス(次期会長)
・ボニー・ハーシー(財務担当)
・リディア・ナットスン
・マシュー・シー
・ケェリー・コーディ(事務局長)
・シンディ・ゴールデイド(理事)

愛と感謝をこめて
前理事会議長  ボニー・ハーシー


◇「ブレインジム」のニュース&イベント
Brain Gym®(ブレインジム)インターナショナル&IKC合同国際会議
  ハンガリー ケチケメート
  2011年8月25日〜28日
  連絡先:Zsuzsanna Koves

思い出してください。みなさんの地域でBrain Gym®(ブレインジム)デーを開けます。財団に名簿を提出すれば、財団認定インストラクターは開催の免許を交付してもらえます。ブレインジムデーは小会議の役目を務めるよう考えられています。その中身は、バランス調整、ゲスト講演、ネットワークづくりなどです。ブレインジムデーの展開に興味があるなら、info@braingym.orgに連絡をください。


◇今月のスポット:オプティマル・ブレイン・オーガニゼイション(201OBO)
脳の優位半球や識別、平衡を保つ概念が、脳全体の学習を容易にすることを発見してください。

これは財団の認定に必要です。また、Brain Gym®(ブレインジム)101取得の次の素晴らしいステップでもあります。これは私たちがなぜブレインジムをするのかを説明するコースであるとポール・デニソンは言っています。このコースでは、エナジー・エクササイズ・バリエーション(Energy Exercise Variations)と四つの新しいバランス調整の技術を学びます。

今後のスケジュールについてはこちらをクリックしてください。ご自分の地域へインストラクターを呼んで主催することもできます。


◇おめでとうございます!
新しくプロフェッショナルとなった会員(Professional Members)のみなさん!
カナダ  1名(Michele Hebert)
中華人民共和国  12名(Chen Yan Bing, Deng Pan, Feng Tian Fei, Feng Tian Peng, Lu Yue, Shi Jian Ping Danny, Song Li Qun, Wang Meng, Wang Ying, Xiong Xiao Chun, Yang Jing Ping, Zhou Shuang)
アメリカ合衆国  6名(Sarah Day, Aimee Edwards, Lydia Coyner Harrelson, Catherine M. Hogan, Mary Mollway, Annette Pasternak)
ベネズエラ共和国  3名(Luz Marina Zerpa de Grune, Ninoska Giannavola Macaluso, Tibisay Giannavola Macaluso)


◇ Ask Dave コーナー
ホームページの掲示板に寄せられた質問にデイブが答える「Ask Dave」コーナーです。

質問:ブレインジム・インターナショナルは非営利組織だと理解していますが、今期の収入と支出のすべてがわかっているわけではないので二、三質問します。まず、余剰金はどこから入ってきて、全体のプログラムを進めるのにどのように使われますか?ブレインジムはインストラクターが教えるコースから入って来る資金の株式を得ていますか?それと、専門的なジャーナルを研究する資金としてこの余剰金が使われないのはなぜですか?入ってくるのは不十分な資金ではありませんか?このような質問で申し訳ありませんが、お答えいただければ幸いです。

デイブの回答:「非利益組織」という用語は、組織がもたらす収入のすべてを、組織の運営とプログラムに投入しなければいけないことを意味しています。私たちの収入は、コースのロイヤリティを含む商標のロイヤリティと、寄付と会費から成っています。営利目的組織と違い、資金に余剰があれば、所有者や株主の間で分け合うのではなく、組織に戻して予算を修正しなければなりません。
私たちの理事は、理事会での奉仕に報酬を受け取っていません。完全にボランティアです。

非営利組織にはさまざまなタイプがあります。私たちは「教育分野」のカテゴリーで501(c)3です。私たちの教育上の重点は、日常活動における意図的な動きの恩恵にあります。非営利な私立大学のように考えることができますが、私たちには壁がなく、コースは独立した契約者によって世界各国で教えられています。大学に似て、参加者はコースに出席するためにお金を払います。収入の大部分が、参加者とインストラクターの追跡や特別資金の見過ごし、その他管理上の義務に使われます。

非営利組織のもう一つの側面は、社会奉仕を提供するということです。私たちの第一の重点はカリキュラムの強化ですが、何年もの間、ロシアや南アフリカでの奉仕事業にもかかわっています。現在はエクアドルで別の非営利組織と協力して、学生生活に変化を作ろうとしている人たちを訓練しているところです。これらの活動の効果を裏付ける証拠は集められ、カーラ・ハナフォードの「Smart Moves」「Why Learning Is Not All In Your Head」といった本のように数カ所で出版されています。その一方で、ブレインジムの活動について研究した多くの人と同様、筆者たちは、専門的なジャーナルで取り上げられるほど研究分野で上位にランクされ高度な技術がある書き手ではありません。

研究基金に関しては課題があります。科学の団体では、資金の供給および/または自身の研究の実施は、どんな有益な結果をも否定するような利害の対立として見られます。このため、非の打ちどころのない研究を打ち立てるにはかなり高くつく可能性があります。数年前財団に、Brain Gym®(ブレインジム)の研究に巨額の寄付を受けている主要大学から接触がありました。しかし、その大学が専門的ジャーナルを共同出版するのに許容できるやり方で、真に実験的な二重盲検法での研究計画をするには追加資金が必要でした。その金額は大学の調達可能額を超えており、私たちの分担額は1年分の予算額以上でした。

私たちには2,3人の雇用者がいるのと同じくらいのオフィス・チームがあります。専務を含め誰もフルタイムではありません。現在のところ、私たちの資金的・人的源泉では研究の支えになりません。私たちは収入を増やすべく働いているところです。これが変わるまで、私たちの選ぶ道は、動きと学びの関係についての情報を広めることです。この目的を達成するために、入手可能になった調査や試験的研究を発表します。Brain Gym®(ブレインジム)の活動についての研究に興味がある人ならどなたでも後押しします。相談にも乗ります。


◇ EDU−Kの秘訣
医学博士ジョン・J・レイティ「脳の使用手引書(A User's Guide to the Brain)」156ページより

運動は、脳の存在の根本です。興味深いことに、あちらこちらと動き回る生命体のみが脳を必要としています。植物は太陽へ向かって葉っぱの向きを変えて光合成の機会を増やしますが、これは自分の位置を変えることによってでなく、細胞の成長によってなされます。ホヤとして知られる小さい海の生き物は、これを説明する良い例です。生まれたばかりの頃は、ホヤはオタマジャクシのように泳ぎまわります。動きをコントロールするために、脳と神経索があります。しかし成長すると、岩にずっとくっついています。その瞬間からずっと、脳と神経索は徐々に吸収され消化されます。もう必要がないので、ホヤは自分の脳を消費するのです。

ジョン・レイティからこの抜粋の許可を得たボニー・ハーシーに感謝します。


◇ EDU-Kの5原則    理事 シンディ・ゴールデイド
EDU-Kの5原則は単なるバランス調整よりもっと多くに応用できます。まさに、人生のレッスンです。

1.引き出し:知性は持って生まれたもの
各個人の個性を真に理解し評価することで、私の人生の送り方が変わりました。人生の経験を受け止めてどのタイミングでどんなペースで表現するかは、私たち各自に天から与えられた能力です。

2.フォーカス:「注意」は「意図」に続く
Rather than simply "going through the motions", I can pause and direct my focus as I experience all life brings to me. 単に「形だけする」のではなく、人生にもたらされるすべてを体験するために、しばし立ち止ってフォーカスを方向づけることができます。

3.気づき:私たちは前向きな体験から学ぶ
観察技術を磨いたお蔭で、私は成長(明らかなものから微妙なものまで)を認めてたたえられるようになりました。

4.学びのための動き:成長は均衡の探求であり、不均衡は成長の探求である
Brain Gym®(ブレインジム)のプログラムの中の特定の動きに熱中している一方で、動きがあるとき学びが生まれることを私は知っています。

5.相互接続:みんな誰かの影響を受けている
他の人と交流するとき、教えることと学ぶこと、受け取ることと伝えることの間の切り換えができます。依存と独立、相互依存を選択する力を持っています。

「ブレインジム101ハンドブック」の68〜71ページを調べてください。さらに支えになってくれる言葉があります!


◇ブレインジム物語
以下はインターナショナル・ファカルティ、バーバラ・ワーズ(ニュー・ジーランド)が2007年に書いた物語の再掲です。

小さなBrain Gym®(ブレインジム)のエクササイズが大きな違いを作る

「教えている参加者の母親に、ブレインジムのエクササイズはアウトリガー・カヌーを漕ぐスポーツに役に立つかと質問されました。彼女は、ボートをコースの終点にぴたりと合わせておくのに困難を覚えていること、大きな試合が近づいていることを言いました。私は目の遠近運動によるスペースボタンと、彼女の息子もやっているクロスクロールを勧めました。

今日彼女は、世界27カ国が出場するここニュー・ジーランドで開催された2006年ワカ・アマ短距離選手権から戻りました。レースの間ずっと、コースの終点に完璧に集中し続けた結果、女子マスターシングル部門の5試合45出場者の中で金メダルを獲得しました!」

お便りをお待ちしています。ブレインジムのエクササイズがもたらす有益な影響についての話があるか、この貴重なプログラムでどのように経験を強化するかについて詳しい情報が欲しいなら、info@braingym.orgへ電子メールを送ってください。

新しい「Brain Gym®(ブレインジム)グローバル・オブザーバー」を購読しましょう! 接続をそのままにして、EDU-Kモデルについて、また他の人がさまざまな設定や状況でどのようにプログラムを使っているかを学んでください。年に3冊で費用はたったの25ドルです。素晴らしい贈り物になるし、あなたの貢献は、財団が成長し、学びや達成、自己発見に関わるときの動きの重要性を広めるのを助けます。


※記事の全容を英文でお読みになりたい方は下記へアクセスして下さい。
http://braingym.org/brochures/newsletter/January_2011.html
以 上

◆バックナンバー
  EDU-K UPDATE 2010年9月号
  EDU-K UPDATE 2010年7月号
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  EDU-K UPDATE 2010年3月号
  EDU-K UPDATE 2010年1月号
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  EDU-K UPDATE 2009年1月号
  EDU-K UPDATE 2008年12月号
  創設者ポール・デニソン博士のインタビュー記事
  EDU-K UPDATE 2008年11月号
  教育キネシオロジーの創始者ポール・デニソン博士のメッセージ
  EDU-K UPDATE 2008年8月号