このページは教育キネシオロジーとブレインジムの新しい動きをお 伝えするものです。
□『EDU-K UPDATE』1月号の抜粋翻訳


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 EDU-K UPDATE 2009年1月号より抜粋
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新たな年を迎え、ブレインジム・インターナショナルの使命についてお話したいと思います。

私たちは 安全で シンプル そして 効果的な 動きを使い 自分に気づき 楽に 生き学ぶことを 支援します。
We support self-awareness and ease of living and learning through safe, simple, and effective movement.

☆ Support支援する  他者を尊重しつつ、開かれた態度で支援します。
☆ Self-awareness 自己認識 それぞれの人が自分に気づくこと。
☆ Ease 楽に これはシンプルなことですが、奥深いです。
☆ Living and Learning 生きて学ぶ ブレインジムは学業のみならず、生活全般に関わります。
☆ Safe 安全 私たちが行う全ては「その人にとって、今それをすることが適当だろうか?」
  と確かめられる範疇です。
☆ Simple 簡単 年齢や能力に関わらず、誰もがどこかの段階に参加できます。
☆ Effective 効果的 20年以上にわたり数々の逸話が伝わっています。
☆ Movement 動き 全ては動きの中に隠されています。

◆「EDU-Kの秘訣」より
目標を設定した後の「プレアクティビティ」では、自分が選択した目標に到達する「前」の姿が見て取れる機会となります。この重要なステップにより、自分の肉体、知性、感情の状態を、<努力>と<容易さ>の目盛りに照らして体験することができます。

多くの人がプレアクティビティとして「ロールプレイ」を選択します。つまり目標にまつわる何らかの状況を、実際に演じて人や物に関わることで、自分のシステムに穏やかな負荷を与え、その時に身体やマインドがどう反応するのか、詳細な事実に気づきをもたらすことになります。

演じることが苦手な人もいます。そのような場合は、体全体を使って動いてみること(踊ったり、テニスのラケットを振ったりなど)あるいは調整が必要なスキル(タイプを打ったり、書いたりなど)も同様に効果的です。

Debi Petersonさんの場合
(ニューメキシコ州のブレインジム・インストラクター/コンサルタント)
クライアントにその人が目指すゴールが部屋の向こう側にあるとイメージしてもらいます。そのゴールに向かって歩いてもらい、どう感じるか気づきを向けます。あるいは次のような簡単な言葉を投げかけて、クライアントが自己への気づきを深める助けをします。

● 今、どこか具合悪く感じている身体の場所に気づいてみて下さい。
● 今、その場所で何を感じているのか気づいてみて下さい。
● 今、ご自分の状況を思い浮かべると、どんな言葉が出てくるのか気づいて下さい。
● 今、ご自分が1〜10のスコアで表すとしたらどこにいるか気づいてみて下さい。

ブレインジムのバランスのための5つのステップは、新しい学びを育てるための特殊な手順となりますが、そのプロセスを引き出す手立てには無限のバリエーションがあります。ファシリテートする人の体験を聞くことにより、自分のセッションについてもまた違った風に考える助けになります。


◆今月の「この人」 Pamela Curleeさん
1990年よりインターナショナル・ファカルティとして活躍するPamela Curleeさんは、キネシオロジーのトレーニングを3500時間以上受け、何千という人たちにブレインジム101をはじめ、ヴィジョンサークル、OBO、インデプス、ティーチャー・プラクティカム、タッチフォーヘルス1〜4、Switched-On Golf、Switched-On Selling、5つの要素/目標設定を教えてきました。

Pamelaさんは2002年よりSvetlana Masgutova博士と共にトレーニングを行っており、2005年よりスヴェトラーナ・マスグトヴァ教育機関の国際ファカルティでもあります。Dynamic and Postural Reflex Integration(ダイナミック姿勢反射統合)、Life Long Reflexes Integration(生涯反射統合)と、Tactile Integration(触覚統合)のクラスを教えています。

米国・カナダの諸都市はもとより南アフリカ、シンガポール、スロベニア、ポーランドを旅しながら、学校、会議、トレーニングのなどの教育に関わる設定の中で数々の講座やワークショップを開催しているPamelaさんです。

Pamelaさんのブレインジム物語
1983年にタッチフォーヘルスを受講していた時のことですが、講師のPatty Steurerがこう言ったのです。「カリフォルニアで素晴らしい人に出合ったわ。ポール・デニソン博士と言って、世界を変えるプロセスをつくり出したの。デニソン・ラテラリティ・リパタニング(DLR)と言うもので、とにかくあなたがたにも伝えたいわ。」こうして私たちは14と42の筋肉を使い、ほんの遊び心からDLRを練習していました。

1985年の9月に私は6時間のブレインジム101を受講し、次の日にはインデプスを受けて、なんとブレインジムの講師になっていました! ブレインジム101の資料といえば1枚の紙が全てで、そこにはOBOの基礎も含まれていました。私はまだその紙を持っていますよ。インデプスのクラスは動きの再教育のクラス全体を包括したもので、現在はそれだけで3日間のクラスになっています!実際のところそれで道理にかなっていましたし、後は押して知るべしで、Pattyは私たちのところに留まり、住み込みの指導員となってくれました。

Pattyがデニソン博士をホームタウンへ招聘しました。すべてのブレインジム講座を繰り返し繰り返し教えてもらいました。どこからともなくですが、インデプスを受講中に心ではっきりした声がこう言ったのです。「あなたはこの仕事をフルタイムでするだろう。」私は内側に向かって「OKよ」と答えました。即座に一人の同僚に向かいこうささやきました。「私は大学の仕事を辞めるわ。そしてこの仕事をフルタイムで始めるの。」次の日に私は退職届を提出しました。 1990年(5年経って1200時間のトレーニングを終了後)、晴れてインターナショナル・ファカルティとなることができました。そうですよ、この6時間のブレインジム101講座がこの全ての違いをつくり出したのです。とても感謝しています!

◆今月のスポット: トータル・コア・リパタニング
創設者のポール・デニソン博士によって作られたこのコースは、リパタニングによって統合され得る原始ホモラテラル反射を認識することにフォーカスしています。原始反射は学びや成熟した動きのコントロールを妨害する可能性があるわけですが、この原始反射を統合するための最新のテクニックを扱うトレーニングも含みます。ここで学ぶことは、神経学や生理学で言う限界に関わらず、全ての人たちに役立つツールとなります。教育キネシオロジーのインデプスを受講した方を対象のコースです。

インターナショナル・ファカルティのRita Edwardsさんは次のように語ってくれました。「トータル・コア・リパタニングのコースでは、三つの反射について、反射がまだ残っているかどうかについての調べ方とその統合の仕方を学びます。ポールさんはブレインジム101の基礎講座からリパタニングのテクニックを取り上げ、多大な仕事量の入力をするレジスタンス・テクニックと結びつけました。これが固有受容の感覚を刺激して、筋肉の統合を強化します。この考え方は素晴らしいと思います。私は子供や大人が驚くように変化するのを目の当たりにしてきました。中心で完全に統合されるという、クライアントにとっての健全な幸せには極めて重要なものです。動きはそこから始まるのです。中心が統合されていなければ、いろいろな面でバランスは欠けています。」



◆Ask Daveコーナー (DaveによるQ&Aから)
Q: 歯ぎしりを止めさせるのを助けるにはどうしたらよいでしょうか?

A: ブレインジムが対象としているのは教育的な目的のみで、その動きは学ぶ手が学ぼうとするスキルに関連した感覚運動技能の実践を助けるべく、学ぶ準備を整えるための活動として用いられています。ブレインジムは何らかの精神状態や病状に対する治療ではありません。様々な人や、親御さん、先生が報告していることですが、ブレインジムの動きをしかるべき教育プログラムに加えて行ったところ、諸々の技能が向上した生徒さんもいるそうです。しかし報告されているケースは科学的に制御された状況の中での結果ではありませんので、ここでブレインジムの動きを加えたことがこのような変化をもたらしたというようなことを明言することはできません。

私も体験し他の方からもお知らせ頂いたことですが、感覚統合のスキルが改善されると、生徒が少し楽に勉強を行えるようになり、そのことによって不安や心配が和らいで、ストレスの指標となる歯ぎしりなどが程度の差こそあれ、軽減する助けになっています。このことは息子さんに役立つかもしれません。どんなエクササイズのプラグラムでも言えることですが、ブレインジムのプログラムを開始される前にはお医者さんに相談されて下さい。


※記事の全容を英文でお読みになりたい方は下記へアクセスして下さい。
http://braingym.org/brochures/newsletter/January_2009.html




◆バックナンバー
  EDU-K UPDATE 2008年12月号
  創設者ポール・デニソン博士のインタビュー記事
  EDU-K UPDATE 2008年11月号
  教育キネシオロジーの創始者ポール・デニソン博士のメッセージ
  EDU-K UPDATE 2008年8月号